研修とは

 人材育成は投資です。人材育成や社員研修が企業の発展のために必要であることは間違いありませんが、そこには常にリスクがつきまといます。

 第1のリスクは、研修の結果の不確実性です。
 研修によって目指すべき結果は、個々人の能力が向上、あるいは知的生産性や組織パフォーマンスの向上です。
 しかし、研修内容を社員が理解できなかった、提示された考え方を受け入れなかった、学んだことを業務に活かせなかったなどの理由で、人材育成に投資したお金と時間が無駄になる場合もあります。また、研修を外部委託した場合、研修内容が会社の考え方や価値観に合っていない場合には、かえって混乱を招く場合があります。

 第2のリスクは、社員の離職です。
 お金と時間をかけて育成していた社員が辞めてしまったならば、それまでの投資はムダになります。特に、人材の流動性や新入社員の離職率が高まっている今日において、離職のリスクは人材育成と切り離せないものとなっています。

 他方、人材育成を十分に行わないことによるリスクも存在します。
 例えば、部下の知識や能力が不充分であったために、上司の指示が部下に十分に伝わらない、指示通りに動けないというようなことがあれば、機会損失が発生する可能性が高まります。上司に支持を明確に伝える力が不足しているのが原因であれば、損失を発生させてしまった部下が萎縮し、最悪の場合退職してしまうことも考えられます。

 どちらにしても、業績に大きな悪影響を及ぼし得ます。こうした問題が発生するリスクは、実務研修やリーダー研修、さらには適切なOJTなどの総合的な人材育成によって低減することができます。